設定可能値 | 説明 | デフォルト値 |
(no)dosfilewarning | ユーザがPOSIXスタイルのパス名ではなく、MS-DOSスタイルのパス名を使用した時に警告メッセージを表示するかどうかの設定をする。デフォルトは警告メッセージを表示する。 | dosfilewarning |
(no)envcache | Win32とPOSIXの間での環境変数の変換をキャッシュするかどうか設定する。キャッシュしている場合、マウントテーブルが変更されても変更前のキャッシュ内容に依存している値が含まれたままになっていると問題が発生する可能性があるので注意する。デフォルトはキャッシュする。 | envcache |
(no)export | このオプションが有効に設定されているとこれらの設定値の最終的な値が「CYGWIN」として再設定される。デフォルトは無効。 | noexport |
error_start:Win32filepath | Cygwinで致命的なエラーが発生した時に「Win32filepath」に設定されたプログラムを起動する。これはデバック時に便利である。「Win32filepath」には通常「gdb」又は「dumper」へのパスを設定する。例えば「C:\Cygwin\bin\gdb.exe」の様に設定する。デフォルトでは未設定。 | − |
forkchunk:size | システムコール fork()が一度に何バイトコピーするのかを設定する。「forkchunk:32768」とした場合は一度に32768バイト(32KB)をコピーする。デフォルトでは可能な限り最大バイト数をコピーする。これはほとんどのケースにおいては望ましい動作ではあるが一部の古いシステムの動作を遅くする。 | − |
proc_retry:n | 子プロセスが特定のWindows固有のエラーで起動に失敗した時にシステムコール fork() と exec*() がn回試行される。これらのエラーはユーザがログオフしている間にプロセスが起動されると通常発生する。 | − |
(no)glob[:ignorecase] | このオプションが有効に設定されているとUNIXスタイルの正規表現文字([]、?、*、\によるエスケープ)を含むコマンドライン引数はそれらの正規表現に一致したファイルのリストに展開される。これはDOSコマンドラインから実行されるプログラムに対してのみ行われる。デフォルトでは設定。 このオプションは「[no]ignorecase」を追加で設定できる。設定した場合は正規表現でのマッチングで大文字小文字を区別しない。デフォルトは noignorece である。 | glob:noignorecase |
(no)reset_com | このオプションが設定されているとシリアルポートはフロー制御なし、9600bps、8ビット、ノンパリティ、ストップビット1ビットにリセットされる。これはオープン時及びハンドルが引き継がれた時に行われる。デフォルトでは設定。 | reset_com |
(no)strip_title | このオプションが設定されているとウィンドウタイトルからディレクトリ部分が取り除かれる。デフォルトでは未設定。 | nostrip_title |
(no)title | このオプションが設定されているとタイトルバーには現在実行中のプログラム名が表示される。デフォルトでは未設定。 | notitle |
(no)tty | このオプションが設定されているとCygwinはWindowsコンソールでUNIX風のtty制御(termios)が可能となる。これは一部のWindowsプログラムと互換性は無い。デフォルトは未設定でttyはテキストモードでオープンされている。このオプションが設定されると ^Z に代わり ^D が期待通りに動作するようになり、 stty による設定可能となることに注意する。このオプションはCygwinシェルを起動する前に指定されていなければならず、シェルで変更することは出来ない。他の端末(minttyやxterm)を使用する時には指定しない様にするべきである。 | notty |
(no)upcaseenv | このオプションが設定されていると非CygwinプロセスからCygwinプロセスが起動された場合にCygwinは全ての環境変数を大文字に変換する。Cygwin 1.7より前のバージョンではこれがデフォルトだった。このオプションが設定されない場合はCygwinは必要最低限の下位互換性及び特定の環境変数を正しく取り扱う為に環境変数の大文字小文字は変換しない。常に大文字に変換される環境変数は以下の通り。 ALLUSERSPROFILE COMMONPROGRAMFILES COMPUTERNAME COMSPEC HOME HOMEDRIVE HOMEPATH NUMBER_OF_PROCESSORS OS PATH PATHEXT PROCESSOR_ARCHITECTURE PROCESSOR_IDENTIFIER PROCESSOR_LEVEL PROCESSOR_REVISION PROGRAMFILES SYSTEMDRIVE SYSTEMROOT TEMP TERM TMP TMPDIR WINDIR | noupcaseenv |
(no)winsymlinks | このオプションが設定されているとCygwinは特別なヘッダ及び読み取り専用属性が設定されたWindowsショートカットをシンボリックリンクとして作成する。設定されていないとCygwinは特定のマジックナンバ、パス及びシステムの属性を持った通常ファイルとしてシンボリックリンクを作成する。通常ファイルのシンボリックリンクは読み書きが速い為、デフォルトでは未設定。 新しいシンボリックリンクでは対象ファイル名のエンコードにUTF-16を使用しており、古いシンボリックはANSIあるいはOEM文字セット使用している為、Cygwin 1.7以降で作成したシンボリックリンクは古いCygwinのリリースでは読めないので注意が必要。 | nowinsymlinks |