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トップ報告書 → Cygwinを使い倒そう   【3】cygserver編
■Cygwinを使い倒そう

 ここまででデスクトップには新しいショートカットが4個作成されているハズである。Cygwin というショートカットをクリックすれば、Cygwin のコンソール画面が起動できるのだが、その前に室長的にはサービス『cygserver』をインストール・起動しておくコトをお勧めする。本報告書ではその辺りの手順について説明したい。

【3】 cygserver編

 このまま Cygwin のコンソール画面を起動しても大方のツールを使うコトは出来るし、一般的なプログラムの作成も出来るのだが、実は Cygwin1.dll でサポートされていないシステムコールがあったりする。それは共有メモリとメッセージキューとセマフォ機能である。

 セマフォと聞いて「?」という方はググるなりしてもらうとして、Cygwin1.dll でサポートされていないシステムコールをサポートするのが『cygserver』というサービスというワケである。

 Windows が起動する際に『cygserver』サービスを自動起動するには次の様な手順で行うとイイ。

  1. Cygwin ショートカットを右クリックしてメニューにある「管理者として実行(A)」を選択して左クリックする。Windows から管理者として実行してもイイか訊ねられるので「はい」をクリックして Cygwin コンソール画面を起動する。


  2. Cygwin コンソール画面で「cygserver-config」と入力してエンターキーを押す。そうすると『cygserver』をWindowsのサービスとしてインストールしてイイか訊ねてくるので「yes」と入力してエンターキーを押す。以上で『cygserver』のWindowsサービスとしてのインストールは完了である。


  3. 後はCygwin コンソール画面に表示されているメッセージの通りに「cygrunsrv -S cygserver」などと入力してエンターキーを押すと『cygserver』サービスが起動されるので、共有メモリやメッセージキューやセマフォ機能が使える様になる。

 試しにCygwin コンソール画面で「ipcs」と入力してエンターキーを押して以下のように表示されたらオッケーである。

 次回はCygwin コンソール画面での日本語表示と入力について説明する。