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■Cygwinを使い倒そう

 

【5】 inetd編

 ネットワーク上でサービスを提供するコンピュータをサーバと呼び、サービスを受けるコンピュータをクライアントと呼ぶのだが、サーバはデーモン(daemon)と呼ばれるプログラムによってサービスを提供する。

 サービスには代表的なモノにWWWやsmtp(メール)等があり、メインメモリ上に常駐してクライアントからのネットワークを介した要求に応答するのだが、要求がない間もコンピュータのリソースを消費するので、複数のサービスを起動しているとコンピュータのレスポンスが悪くなったりする。

 そこでスーパーサーバと呼ばれるデーモンを代表として起動しておき、クライアントからの要求を監視させて、要求があった時に該当するサービスのデーモンを起動する様にした。その様なスーパーサーバのデーモンの一つが inetd というワケである。

 inetd を init から起動する様にするにはCygwinのコンソールから次のコマンドを入力してエンターキーを押す。


$ /usr/sbin/chkconfig --add inetd  
        

 設定は次の様にして確認できる。


$ /usr/sbin/chkconfig --list
inetd           0:off   1:off   2:off   3:on    4:on    5:on    6:off  
        

 init がinetd を起動する際に実行されるスクリプトに実行権を与える。


$ chmod +x /etc/rc.d/init.d/inetd  
        

 inetd を起動する為に必要な設定は以上である。initを再起動すれば inetd も起動される様になったハズである。ちなみに init の再起動は次の様にして行う。


$ cygrunsrv -E init  
$ cygrunsrv -S init  
        

 次回は ssh の設定について説明したい。